メニュー
公開日:
最終更新日:
葬儀保険「千の風」のコラムのページをご覧いただきありがとうございます。
いくつかある小規模葬儀のなかでも”密葬”は代表的なものとして挙げられます。
本記事では、密葬の定義や家族葬との違いを紹介するとともに、式の流れについて具体例を交えて解説します。
目次
密葬は家族や親戚、生前親しくしていた友人といった故人と近しい関係にあった方だけでおこなう葬儀のことをいいます。
同じ少人数でおこなう家族葬と混同している方もいますが、実際には細かい点に違いがあるのでしっかりと理解しておかなくてはいけません。
家族葬と密葬の大きな違いの一つが本葬の有無です。
家族葬は通常の葬儀と同様に単体で成立します。
一方で、密葬は葬儀をおこなってから後日、本葬やお別れ会という形で別の式を執りおこなうのが基本です。
その他、家族葬は最後まで少人数でおこないますが、密葬は後日開かれる本葬でたくさんの参列者を呼ぶことがあるという違いもあります。
参列者を限定するなど特別な形でおこなわれることから、葬儀の流れも違うのではないかと不安に感じる方もいます。
しかし、密葬といっても基本的な式の流れは一般の葬儀と変わりません。
故人が亡くなってから最初におこなうのが、業者選びと打ち合わせです。
式全体の仕切りを任せる葬儀会社を探して、演出などの細かい打ち合わせをおこないます。
一口に葬儀会社といっても、金額や対応するサービスなどが異なるため、いくつかピックアップして比較検討をして決めるのがよいでしょう。
葬儀会社と全体のプランを決めて契約を交わし、指定した日に通夜をおこなった後、翌日に葬儀と告別式、火葬という流れになります。
葬儀をおこなううえで費用について不安を抱く方も少なくありません。
密葬にかかる費用は、50万円から100万円が相場とされています。
金額に差があるのは、葬儀の演出や会場の規模で費用が変わることが理由です。
そして後日、本葬やお別れ会を開く場合には、別途費用がかかります。
参列者の人数で若干の違いはありますが、平均相場は80万円前後です。
トータルで200万円近い出費が必要になるため、十分な打ち合わせをおこなって費用を抑えるとよいでしょう。
需要の増加にともなって葬儀会社の数は増えていますが、なかには不要なサービスを追加して高い費用を請求する会社もあります。
契約を交わす前に受け取った見積もりにしっかりと目を通して、疑問に感じた点はしっかりと質問するようにしましょう。
質問に対して曖昧な説明で済ませたり、相場よりも高い費用の見積もりを出す業者は避けましょう。
葬儀費用の見積もりに関して詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
参考:葬儀費用の見積もりは必要?葬儀費用の見積もり内容や注意点を解説
密葬にはメリットだけでなく、小規模葬儀だからこそのデメリットもあります。
それぞれの特徴を理解したうえで決めるが大切です。
密葬のメリットの一つが時間的余裕がある点です。
仕事関係者など一般の方も参列する通常の葬儀の場合、当日は次々と訪れる慰問客の対応に追われることになります。
慌ただしく動いている間に火葬まで進んでしまって、故人との別れを惜しむ時間が取れないケースも珍しくありません。
密葬は参列者が少ないので、家族で故人との思い出に花を咲かせながら最後の時間を過ごすことができます。
デメリットとして挙げられるのが費用の高さです。
「密葬は少人数でおこなう葬儀のため、使用する会場の規模も小さく出費が抑えられる」というイメージを持っている方も少なくありませんが、後日、本葬やお別れ会を開く必要があるため、小規模で開催しても2回おこなうことでトータルの出費が高くなることがあります。
また、費用だけでなく準備の手間や時間がかかるなども挙げられます。
その他にも、別々におこなうことで残された家族はその都度悲しみを味わうことになるという精神的負担もデメリットの一つです。
式をおこなううえで守らなくてはいけない注意点がいくつかあります。
密葬は最小限の人数でおこなう葬儀のため、希望者全員を参列させることはできません。
そのため、連絡は参列してもらう方だけに限定することが基本です。
葬儀についての詳しい内容を説明する時は、日取りや時間だけでなく、故人の意向で密葬でおこなうと伝える必要があります。
慌ただしさから、故人の上司や同僚といった会社への連絡を後回しにしてしまう方も少なくありません。
連絡が遅くなれば参列するつもりでおこなったスケジュール調整が無駄になって迷惑をかける可能性があります。
方針が決まった時点で、迅速に相手に連絡を入れるのがマナーです。連絡を入れる時は、密葬が故人の希望だと告げるとともに、弔問や香典の断りについて伝えることも忘れてはいけません。
故人の先祖が眠るお墓を管理している菩提寺への連絡も忘れてはいけません。
密葬は本葬と2回に分けておこなう形になるので、お寺側にも負担がかかります。
式場の予約はもちろん、お経をあげる住職もスケジュールが決まっているので、ギリギリに伝えると予定通りにおこなえない可能性があります。
早めに相談をして、調整しておくことが大切です。
企業の経営者や芸能関係者など、故人が社会的影響力のある人物だった場合、密葬の情報が漏れることで大騒ぎになることもあります。
SNSを通じて情報が拡散されて、当日式場に大勢の方が押しかけてトラブルになったという例も少なくありません。
密葬とは文字通り秘密裏におこなう葬儀のため、外部に漏れないように、参列者に口止めをするといった情報管理を徹底する必要があります。
参列する側が守るべき注意点が、香典や供花の持ち込みについてです。
香典や供花の持参は、遺族側の意向が優先されます。
たとえ自分が渡したいと思っても、遺族側から辞退の申し出があった場合は従わなくてはいけません。
自宅に届いた招待状に辞退の申し出が記載されていなければ受け取る意思があるという意味のため、通常通り渡すのがマナーになります。
密葬で渡す花にルールはありませんが、仏教の葬儀では菊やユリ、カーネーションが一般的です。
参列者のなかには、「密葬は親しい関係の方だけでおこなうから、服装は気にする必要がない」と誤った認識をしている方もいますが、身内だけといっても特別な儀式である以上、正装で参列したほうがよいでしょう。
男女ともに喪服を着ていくのがマナーです。
連絡を入れるタイミングなど、密葬をおこなううえで遺族側が守らなくてはいけないマナーがいくつかあります。
遺族が守るべき大事なマナーの一つが親族への連絡です。
葬儀の連絡は亡くなってからおこなうと認識している方もいますが、これは通常の形でおこなう場合に限られます。
故人の意向で密葬を選択するとわかっている場合には、事前に伝えておくことが基本です。
早い段階で知らされていれば、参列する側も余裕を持って準備に取りかかれます。
密葬後、生前故人と関係があった方への連絡は、広く書面で知らせるのが一般的なマナーになります。
訃報とともに、故人に代わって感謝を述べる内容を記載して送りましょう。
手軽に済ませられるという理由で、電話や電子メールで連絡をすることは失礼にあたる可能性があるため、避けましょう。
参列する側が守るべきマナーを2つ紹介します。
密葬は、葬儀を公にせずにひっそりと済ませたい、遺族や故人の希望によっておこなわれるものです。
部外者に情報を漏らす行為はしてはいけません。
遺族の意思を尊重して、自分の中だけに留めておくことが参列する側の礼儀です。
一般の葬儀と同様に、密葬でも通夜や告別式の場で参列者を食事でもてなします。
一般的に葬儀で提供する食事は事前に決めた人数分の用意しかしません。
そのため、招待されていない方が人伝に聞いたなどの理由で勝手に訪れると、迷惑になります。
故人の顔を直接見ながらお別れを言いたい気持ちがあっても、招待されていなければ遺族の意思を尊重して参列を控えるのがマナーです。
密葬は全体の流れは一般の葬儀と変わりませんが、費用を始めとした細かい点に違いがあります。
結婚式や誕生日などのイベントと違って、葬儀はいつ訪れるか予想が難しいものです。
どのタイミングで来ても対応できるように、メリットやデメリットも含めて理解を深め、事前に準備をしておく必要があります。
葬儀保険「千の風」では、豊富な全13プランをご用意しており、一人一人にあったプランのご提供が可能です。
加入審査が簡単で、保険料を少額にすることで加入の負担を少なくし、より多くのお客さまに安心をお届けします。
老後の備え・費用でお悩みの方は葬儀保険「千の風」までお問合せください。
詳しい商品のご案内は以下のページからご確認ください。