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葬儀保険「千の風」のコラムのページをご覧いただきありがとうございます。
人が亡くなったら葬儀に参列するという認識の方も多く、家族葬しか執り行わない場合はその旨を伝えるべきでしょう。
本記事では、家族葬の挨拶状の送り方や例文、送るタイミングなどについて解説します。
目次
家族葬とは、親族など身内のみでおこなう葬儀のことを言います。
葬儀は盛大にという考え方もありますが、人が集まると来客対応が大変ですし、病気の感染の心配などから、できるだけ小規模で葬儀を済ませたいと考えている方も増えています。
基本は家族や親族のみ、身内以外を呼ぶにしても特に親しかった知人や故人がとてもお世話になった方のみの家族葬は増えつつあります。
家族葬について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
参考:家族葬とは?家族葬の平均費用や流れ、香典マナーについて解説
家族葬を執りおこなった旨は基本的にはがきで周知します。
喪中はがきもはがきで送るため、家族葬の挨拶状と喪中はがきは同じものと認識する方も多いかもしれません。
しかし、これらは送るタイミングやはがきの内容が異なることから、それぞれの違いを理解し、使い分ける必要があります。
家族葬の挨拶状は、あくまで家族葬を執りおこなうもしくは執りおこなった旨を伝える目的のものです。
それに対して、喪中はがきは親族が亡くなって1年間喪に服すため、新年の挨拶ができない、年賀状が送れない旨を伝えるものです。
そのため、喪中はがきは年賀状の準備を始める前にあたる10月下旬〜11月下旬頃に送ります。
このように家族葬の挨拶状と喪中はがきは目的が異なりますので、送るタイミングも違います。
しかし、喪中はがきを送る時期に家族葬を執りおこなった場合にはまとめてしまってもよいでしょう。
喪中はがきについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
参考:喪中はがきとは?喪中はがきの書き方を文例を交えて解説
家族葬の挨拶状の書き方にはいくつかマナーが存在します。
マナーを知らずに書いてしまうと相手に失礼になるかもしれないため、挨拶状を書くときの注意点を確認しましょう。
家族葬の挨拶状に関係なく、葬儀の場において時候の挨拶は使用しません。
それよりも、近親者のみで執りおこなって葬儀に招待できなかったことを詫びる文章を最初に入れておくのが無難です。
葬儀に関わる文章には、句読点を使わないのが一般的です。
これは元々毛筆で手紙を書いていた名残と言われていますが、それ以外にも葬儀が途切れることなく(トラブル起こることなく)終わるようにという意味合いがあるとも言われています。
こちらの関連記事もぜひ参考にしてみてください。
参考:《斎》(とき)とは?|ベル少短 かわら版 VOL.30
文章を書く際、作文のように読みやすくする目的で行頭の一字下げをすることがありますが、これも葬儀に関わる文章ではNGです。
これは読みにくいままの状態にすることで相手に敬意を表すと言われています。
葬儀では忌み言葉を使わないのがマナーです。
忌み言葉とは、「落ちる」「消える」など不吉なことを連想させるような言葉や「次々」「またまた」などの重ね言葉、「再び」などまた不吉なことが起こることを連想させるような言葉が挙げられます。
日常的に使う言葉のため、気付かない間に使ってしまわないように気をつけましょう。
宗教に合わせて言葉を使い分ける必要があります。
例えば、供養や往生などは仏教用語にあたりますので、他の宗教の場合はこの表現はふさわしくありません。
また、キリスト教の場合、死は故人を弔うものではなく故人が天国で幸せに暮らすことを願うものですので、死を悲しむような言葉は使いません。
このように、宗教によるちょっとした表現の違いも意識して文章を作りましょう。
家族葬の挨拶状はどのような流れで書けばよいのでしょうか。
例文付きで家族葬の挨拶状の流れをご紹介します。
家族葬の挨拶状は故人が死亡したことを伝えるのが主な内容ですので、まずは故人が亡くなったことを先頭に書きます。
書き方は基本的には「続柄・名前・儀」と書きましょう。
例えば、自分の父親が亡くなった場合は「父◯◯儀」と書きます。
そして、そのあとに故人が亡くなった日付を「◯月◯日に永眠いたしました」のように入れるのが一般的です。
故人が亡くなった旨を伝えた次は、家族葬を執りおこなったことを記載します。
例としては「葬儀におきましては故人の生前の遺志に基づき親族者のみで執りおこないました」など書きましょう。
この際、トラブルを避けるためにあくまで家族葬は故人の意志であることを書いておくのがポイントです。
葬儀はすでに終えてしまっていますので、挨拶状を送るときは供物など物品の受け取りを断る旨を書きます。
例としては、「なおお供えやお花不祝儀につきましてはご辞退させていただきます」などが適しているでしょう。
葬儀を終えた旨を伝えたら、最後に生前故人がお世話になったことを伝えましょう。
例としては、「父に賜りましたご厚誼に深く感謝申し上げます」などです。
ちなみに、厚誼とはお世話になったことを感謝するだけでなく、今後ともよろしくお願いいたしますという意味も兼ねて使います。
最後に家族葬の挨拶状を送った日付と喪主の氏名、住所を書きます。
ただ、人によってはいきなり知らない人から手紙が届いて驚いてしまうかもしれませんので、喪主の氏名に関しては氏名だけでなく故人との続柄も書いておくとよいでしょう。
ここまでをまとめた下記のような挨拶状の例文を参考にしてください。
【例文】
先日 父〇〇儀が〇月〇日に永眠いたしました
葬儀におきましては故人の生前の遺志に基づき親族者のみで執りおこないました
父に賜りましたご厚誼に深く感謝申し上げます
本来であれば直接ご挨拶に伺わせていただくべきではございますが 略儀ながら書中にて失礼いたします。
〇年〇月〇日
住所
氏名
家族葬を執りおこなったのに報告しないというのは、故人の知人に対してとても失礼です。しかし、どの範囲までの知人に送ればよいか悩んでしまうこともあるでしょう。
ここでは、家族葬の挨拶状を送る相手とタイミングについて解説します。
基本的に家族葬の挨拶状は故人と喪主の知人、関係者や故人に年賀状を送ってきた方に送りましょう。
しかし、線引きが曖昧でどこまでの知人に送るべきか悩むこともあるかもしれません。
その場合はできるだけ多くの方に送りましょう。
挨拶状を送るタイミングは宗教や家庭によって異なりますが、一般的には四十九日を終えた後です。
忌明けのタイミングになるべく早く送りましょう。
ただし、家族しか参列しなかった場合などは周りに死を知らせるという意味で、なるべく早く送るのがベターです。
そのため、まだ忌が明けていなくても家族葬をおこなった1週間後〜10日後くらいのタイミングで送るとよいでしょう。
ここでは、挨拶状でよくある疑問について解説します。
家族葬の挨拶状は印刷でも手書きでもどちらでも問題ありません。
たくさんの方に送らなければいけないことから、印刷を選ぶ方が多いでしょう。
家族葬の挨拶にメールを利用するのはあまり好ましくありません。
故人とあまり関わりがなかった知人程度ならよいかもしれませんが、密に関わりがあった方の場合にメールは失礼にあたります。また、メールは見落としてしまう可能性もあります。
そのため、できるだけ家族葬の挨拶ははがきでおこないましょう。
手書きで挨拶状を書いていた場合、間違えてしまうこともあるでしょう。
修正テープや二重線で間違いを修正するのはやめましょう。間違えてしまった場合は、新しいはがきに書き直すようにします。
家族葬の挨拶状は、故人の死と葬儀を執りおこなった旨を伝える大切な文書です。
故人の知人を葬儀に呼べなかった旨を詫びる目的もありますので、相手に失礼のないように、しっかりマナーを把握したうえで書きましょう。
特に宗教の違いなどは知らないことも多いです。
そのため、自分の家の宗派は何なのか、宗派ごとに使ってはいけない言葉はあるのか、よく調べたうえで挨拶状の準備をすることをおすすめします。
何事も前持った準備が大切で、特にお葬式は予想できないうえに費用がかかってしまいます。前もって備えておくと安心です。
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