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玉串は神前にお供えするものとして、米・酒・魚・野菜・果物・塩・水などの神饌(しんせん)と同様の意味があると考えられています。
しかし、神饌と異なる点は、玉串拝礼という形で自らの気持を込めて供え、お参りするということです。
もちろん、神饌も心を込めてお供えいたしますが、玉串は祭典の中で捧げて拝礼いたしますので、格別な意味を有するものであることが判ります。
「神社祭式同行事作法解説(神社本庁編)」では、『玉串は神に敬意を表し、且つ神威を受けるために祈りを込めて捧げるもの』と玉串拝礼に関してはこのように解説されています。
玉串の由来は神籬(ひもろぎ)とも関連していて「古事記」の天照大神の岩戸隠れの際に、神々が行った祭では天香山の真榊に玉や鏡などをかけて、天照大神の出現を仰いだことが記されています。
玉串の語源はいくつかありまして、神前に手向けるため「手向け串」という説、木・竹の串に玉を付けたものであったために「玉串」という説、真榊に神霊が宿るものとした「霊串(たまぐし)」という説などが有力です。
玉串は、祭られる神と祭る人の霊魂を会わせる仲立ちの役割を果たす供物であるということが理解できます。
玉串の捧げ方はこちらで記述いたしております。
お盆前の七月初旬から中旬にかけて、お世話になった人などに贈る贈り物のことを「お中元」といいますが、もとは中国の星祭りの一つでした。
一月十五日を「上元」、七月十五日を「中元」,十月十五日を「下元」といい、この三つを合わせて「三元」と呼んでいます。
道教では、「中元」を人間贖罪(しよくざい)の日として、一日中火を焚いて神を祭る盛大なお祭りが行われました。
のちに、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と混同され、「中元」は祖先の霊を供養する日となり、江戸時代以降、「中元」の日は、お盆同様に親類や知人が往来し、お世話になった人に贈り物をする習慣が生まれました。