お葬式での受付のやり方とは?受付係を頼まれた場合の対応や受付係の注意点を解説

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誰かが亡くなった時、お葬式の受付を依頼されることがあります。
お葬式の受付は、座っておけば良いというわけではありません。

本記事では、お葬式での受付のやり方や受付係を注意点などを解説します。

お葬式での受付の方法

お葬式のあり方は、宗派や地域によって違いがあります。一般的な例として、お葬式の受付の方法を挙げていきます。

お悔やみの言葉を伝える

受付に着いてまず行うのは、お悔やみの言葉を伝えることです。

受付で「お忙しい中お越しいただき、ありがとうございます。」とお礼・挨拶の言葉をかけられたら、「ご愁傷様です。」と言葉をかけるのが大切です。

お悔やみの言葉の例文などはこちらのページより詳しく紹介しております。

お悔やみの言葉をメールで伝えるのは失礼?例文やメールで使える文例を交えて解説

受付係に香典を渡す

挨拶が済めば、受付係に参列者は香典を渡します。

芳名帳に記帳する

次に芳名帳に記載をします。後で、遺族の方に自分が来たことを知ってもらえるように、名前と住所を芳名帳に記載するのが一般的です。

返礼品を受け取る

芳名帳に記載をしたら、返礼品を渡されます。参列者はこれを受けとります。

お供え物や弔電を持参した場合は渡す

参列者が、弔電やお供え物を持参することもあります。

受付係に受け取ってもらいましょう。

芳名帳とは別に記録を残しておくことが多いので、促されれば記載をします。

多くのケースで、弔電はお葬式の中で読み上げられ、お供え物は祭壇に飾られます。

お葬式の受付係は誰に頼めばいい?

一般葬の場合の対応

お葬式の受付を誰に頼めば良いのかを悩むことは、意外と多いです。

一般葬の場合には、喪主の友人や知人が候補に挙がります。

仕事関係の近い人や、親族に依頼をすることもあります。

ご近所に住んでいて、気心の知れた方に依頼をするケースもあります。

家族葬の場合の対応

家族葬の場合は、親族が交代で行うことが多いです。

基本的には家族のみでお葬式を行うので、参列者も少なく、親族だけで行っても難しくはありません。

依頼する人が見つからない場合

お葬式の受付を依頼する人が、どうしても見つからなかったり思い浮かばないときもあります。

そんな時には、受付代行サービスを利用する選択肢もあります。

当然、別途費用がかかりますが、受付を専門的にやっている経験値があるので安心です。

お葬式の受付係を頼まれたらどうする?

お葬式の受付係を、依頼されることもあります。

受付係を頼まれるのは、故人や親族から信頼されている証なので引き受けると喜ばれます。

やむを得ない事情があるときには仕方ありませんが、快く引き受けてあげると良いでしょう。
急に受付係を頼まれて何をして良いのかわからないと、戸惑う人は多いです。

事前に少しでも知識を入れておけば、いざという時に困りません。
ただ、お葬式そのものに参列できなかったり、開始時間に遅れてしまうケースなどでは受付をすることができません。

断りを入れる場合には、できるだけ早く伝えるのもマナーです。

お葬式の受付係の流れ

一般的な例として、お葬式の流れを追っていきます。

事前の準備

受付係は、当日その場での動きだけではなく、事前の準備も重要です。

お葬式がどのように進行していくのかや、会場のレイアウト等は簡単に把握しておくと良いです。

少しの知識を頭に入れておくだけでも、当日落ち着いて受付係を務めることができます。

お葬式の受付係は1人ではなく、複数人で行う場合がほとんどです。

他の人と打ち合わせをして、役割を決めておくのも良い準備です。

当日になって決めるとスムーズにいかないことがあります。

あらかじめやることが決められていれば、自分の役割が一段落した時に、忙しくなってきた人を助けることも簡単です。

芳名帳や記載するための筆記用具が、会場に準備されているかどうかも確認しておくと良いです。

参列者にお渡しする返礼品が、十分な数で用意されているかチェックしておくことも、忘れてはいけません。

返礼品の数が足りなくなってくると、とても焦ることになります。

弔問者より香典を頂く

お葬式の参列者は、香典を持参するのが通常です。

お悔やみの言葉の後で、香典を差し出すのが一般的なので、「お預かりします。」と両手で受け取りながら一礼します。

香典袋に参列者の名前がフルネームで記載されているかどうかを、ここでチェックをすると良いです。

香典を辞退する場合は、受付係がその旨を参列者に伝えます。

記帳をしてもらう

次に参列者には、芳名帳に記載してもらわなければいけません。

「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いできますでしょうか。」と丁寧に促します。

名前と住所を記載する欄があるので、正確に記帳してもらいます。

誰が参列されたかを後から遺族が把握するために、芳名帳は大事です。

中には記帳するのを辞退したり、ためらったりする参列者もいます。

しかし、後々のトラブルを防ぐためにも、香典を受け取ったら必ず書いてもらうようお願いしなければいけません。

返礼品を渡す

芳名帳に記帳をしてもらった後には、参列者が返礼品を受け取るのが一般的な流れです。

記帳しているときに、すぐにお渡しできるように返礼品を準備しておくとスムーズです。

「こちらをお持ちください。」と一言を添えて渡します。

一般的には、記帳の後にすぐ返礼品を渡すことが多いです。

しかし、地域性や会場の規模によっては、出棺後に参列者が返礼品を受け取るケースもあります。

このパターンのときには、渡し忘れがないよう注意が必要です。

葬儀会場の出口付近の、参列者が通る場所に受け取り場所が設置してあることが多いです。

会場へ案内する

受付での手続きが終われば、参列者を会場へ案内します。

香典を管理係に渡す

お葬式が始まって、受付が落ち着けば、参列者から預かった香典は会計係に渡します。

紛失や盗難を避けるため、会計係は複数人で行いチェックをするのが通常です。

ただ、遅れてお葬式にやってくる人もいるため、受付に誰もいない状況にならないよう注意が必要です。

お葬式の受付係を頼まれたら注意すべきこと

お葬式の受付係を頼まれた時、注意をしなければいけないポイントがあります。

服装

服装は基本的に、お通夜やお葬式に参列するときの格好で良いです。

男女とも、ブラックフォーマルの黒服が無難です。

男性のスーツは黒で、セットアップのものを着用します。
女性は、濃紺のスーツやアンサンブルで、上下揃いのものです。

シンプルなワンピースなどでも良いです。

光沢のない生地を選び、フリルやリボンなどは避けます。

夏でも肌の露出を控えるため、長袖のものを選ぶのが無難です。

お葬式に適した服装の具体例をこちらのページよりご案内しております。

お葬式に適した服装とは?参列時の服装を立場別に解説

言葉遣い

お葬式は故人を偲ぶ大切な場です。

丁寧で落ち着いた言葉遣いを心がけなければいけません。

親しい人が受付に来た時も、同様に丁寧な言葉遣いをします。

弔問者からくる質問に答えられるようにしておく

受付係は、弔問者からの簡単な質問に答える必要があります。

開始時間やお手洗いの場所等は、頭に入れておくようにすると良いです。

携帯電話はマナーモードにしておく

当然ですが、携帯電話はマナーモードに切り替え、音が鳴らないようにしておきます。

お葬式の最中だけではなく、受付の時からマナーモードにしておくのが礼儀です。

まとめ

お葬式の受付に慣れている人は多くありません。

自分が受付を頼まれたときに快く引き受け、スムーズにこなすためには準備が必要です。

当日になって慌てないために、全体の流れを理解して、注意点を押さえておけば安心です。

言葉遣いや香典の取り扱いなどに気をつけながらお葬式の受付を行うことができれば、遺族にも喜ばれます。