直葬とは?直葬にかかる平均費用から直葬の流れを解説

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葬儀保険「千の風」のコラムのページをご覧いただきありがとうございます。

お葬式にも色々な種類があります。
その中でも最もシンプルな葬儀の1つと言われるのが直葬です。

本記事では、直葬にかかる費用や式の流れやマナー、直葬をおこなう上で注意すべき点について解説します。

直葬とは?

直葬とは、通夜や告別式などの儀式をおこなわず、自宅や病院から直接火葬場へ運び、火葬によって弔う葬式です。

別名で、密葬や火葬式と言われることもあります。

納棺までの流れは、一般的な葬儀と同じです。

直葬が増加している理由

直葬を選ぶ方が増えてきていますが、その理由の一つとして高齢化が進んできたことが背景にあります。
葬式を執りおこなうにしても、故人とゆかりのある方達は既に亡くなっていたり、病気療養中で参列が難しいというケースは少なくありません。
また故人自身が長く闘病していた場合は、家族に精神面でも金銭面でも大きな負担がかかり、これ以上費用をかけれない場合、様々な負担が少なく済むシンプルな直葬を選ぶことがあります。

そして理由のもう一つに、自由や多様性を求める方が増えてきていることが挙げられます。

お葬式に対する考え方も例外ではなく、菩提寺との付き合いが薄い、そもそも菩提寺が無い家庭なら、伝統や形式に縛られる必要はありません。 金銭的にも、低予算・短時間で済ませられる直葬に魅力を感じる方が増加している傾向があります。

直葬を選ぶ方の割合

時代の変化とともに、葬式のあり方や種類が変わってきています。
直葬を選択する割合は全体の5.5%で、かつ増加傾向にある葬儀の種類に着目すると、直葬を選択する割合はは23.1%と需要が高まってきていることがわかります。

直葬にかかる費用

直葬の平均費用

直葬は一般的なお葬式のように通夜や告別式がありません。

スタッフの方の人件費や会場費などが必要最低限に抑えられるので、費用は各段に安くなります。

平均的にはおよそ20万円前後となっていますが、葬儀社によっては10万円程度のプランを用意している葬儀社もあります。

ただあまりにも安すぎる場合は、必要となる物品やサービスが含まれておらず、後で別料金を請求される可能性もあるので注意が必要です。

直葬の内訳

直葬にかかる費用の内訳は、搬送料や安置施設代、ドライアイス代、棺などの物品一式、火葬代となります。

まず搬送料は病院から安置場所、そして安置場所から火葬場の2回分です。

相場額は2~3万円で、運転手に心付けを渡す場合は追加費用がかかります。

安置施設代とは、遺体を自宅に安置せずに施設を利用した場合に発生する費用です。

1日当たりの相場額は葬儀社の安置室が5,000円から3万円、民間の施設は1万円程度で、葬儀社の安置室と民間の安置施設では料金も異なります。

遺体を安置する期間は逝去から24時間以上、3日以内が一般的で、あらかじめ3日分の費用を見積もっておくと安心でしょう。

ドライアイスは自宅で安置する場合や冷蔵施設のない安置施設を利用する際に必要です。

相場は1日あたり1万円ほどですが、安置する期間によって費用は変わってきます。

また物品一式は棺をはじめ、骨壺、供花、死装束などが該当します。

棺はサイズや材質、仕様によって金額も異なり、安いものは1万円ほどで用意できます。

全体的な平均費用は3万円から6万円あたり、骨壺に関しては5,000円から2万円程度が必要となります。

そして火葬代ですが、火葬場は公営と民間の2種類に分かれます。

公営の火葬場は自治体が運営しており、費用は高くても5万円ほどです。

中には無料で利用できる火葬場もあり、比較的リーズナブルに抑えられるのが特徴です。 一方の民間の火葬場は、5万円~15万円が相場額となります。

直葬の流れ

葬儀社へ連絡

葬儀社へ連絡する際、まず病院で亡くなった場合は、医師にその場で死亡診断書を発行してもらいます。

病院から葬儀社を紹介されることもありますが、既に決めている葬儀社があれば断っても問題ありません。

また自宅で亡くなった場合は事件性の有無を確認するために、警察による検視がおこなわれる事もあるため、勝手に遺体を移動させないよう注意が必要です。

安置・打ち合わせ

直葬は通夜や告別式が省略され、すぐに火葬というイメージがあるかもしれません。

しかし法律で、逝去後24時間は火葬できないと定められており、火葬がおこなわれるまでの期間は安置しておきます。

葬儀社に連絡を入れると、遺体は霊柩車で自宅か安置施設に運ばれ、搬送後は葬儀担当者と直葬の進め方や日程などの打ち合わせに入ります。

納棺

故人を仏衣で包み、花などと一緒に棺に納めます。

さらに故人が愛用していたものを副葬品として納めるのが一般的ですが、火葬当日になってから急いで探し回っていると、見落としてしまう可能性もあるため、時間に余裕がある時にゆっくりと選んでおくことが大切です。

また不燃物など棺に入れられないものもあるため、迷った際は担当者に確認しておいた方が賢明です。

火葬

火葬当日は家族や親族が集まって、故人を見送ります。

直葬はお見送りの時間も短時間で、一般的には5~10分程度です。

故人にお花を手向けたり、お別れの言葉を伝えるなどして過ごします。

そして火葬がおこなわれる前には、火葬炉前にてお坊さんにお経を読んでもらいます。

火葬は1時間から90分ほどで、その間は控室で待機となります。

骨上げ

火葬後は2人1組となって骨上げをおこないます。

専用の箸を用いてお骨を同時に挟んで骨壷に納めていきますが、足の方から拾い始め、最後に喉仏を納めます。

喉仏は背骨の一部である第二頸椎にあたる部位で、仏様が坐禅を組んでいるような形に見える事から、骨上げの際は特に大切にされています。

またお骨を拾い上げる順序ですが、最初は喪主、続いて血縁関係が深い順からおこなっていきます。

直葬のマナー

服装のマナー

一般的に直葬は家族や親しい親族しか参列しておらず、宗教的な儀式も無いため、必ずしも喪服で無ければいけないという決まりはありません。

派手な色や柄の服はマナー違反となりますが、黒のスーツやワンピースなど、喪服に準じた服なら問題ありません。 ただし喪主や遺族は喪服着用が一般的です。

香典のマナー

香典の受け取りは喪主の判断によって変わってきます。

もし事前に「香典は不要」といった連絡があれば、無理に渡す必要はありません。

一方、香典不要の連絡が無ければ、お気持ちとして香典を用意しておくようにしましょう。 香典を包む際は香典袋を正しく書き、新札を使わないようにしますが、もし新札しか手元にない場合は、真ん中に折り目を付けてから入れましょう。

食事のマナー

直葬の場合、一般的に食事の席は設けられません。 そのため参列する際は、自宅か火葬場近くで事前に食事を済ませておきましょう。

直葬をおこなう上での注意点

安置スペースの確保

火葬するまでの期間、どこに遺体を安置しておくかを考えなければいけません。

自宅で安置する場合は、まずスペースの確保が必要です。

もし家での安置が難しい場合は、安置施設を利用するしかありませんが、安置方法は施設によって様々です。

後で後悔しないためにも、どのような施設なのか、事前に確認しておいた方が安心です。

親族や友人に事前に連絡する

直葬において火葬に立ち会えるのは、家族など限られた方達だけです。

故人とゆかりのある親族や友人、知人の中には、葬儀に参列してお別れしたいと申し出てくる方もいるかもしれません。

そのため通夜や葬儀、告別式などは一切おこなわない旨を伝え、理解を得ておく必要があります。 もし葬儀に参列できず残念と感じる方がいれば、後で弔問の機会を設けてもよいかもしれません。

お寺に納骨できるかを事前に確認する

火葬が終わった後は納骨となりますが、菩提寺から断られるケースもあります。

そのため菩提寺に納骨を考えている場合は、前もってお寺に確認しておく必要があります。

直葬の場合は納骨出来ないとしているお寺でも、炉前読経や四十九日の法要をお願いすれば、納骨してもらえる場合があります。

直葬でも戒名をしてもらいたい場合

直葬は宗教的な儀式がなく、戒名をつける必要はありませんが、菩提寺に納骨する際は戒名が必須となります。

15~30万円ほどのお布施を用意し、謙虚な姿勢で相談すれば、直葬でも戒名をつけてくれる寺院はあります。

ただし、直葬に対して否定的な考えを持つお寺があるのも事実です。

古くからお付き合いのある菩提寺がありながら、直葬をおこなうと、後でトラブルに発展する可能性もあるため、事前に相談しておくことが大切です。

納得した形でお別れをするために準備しておこう

最もシンプルな葬儀も1つである直葬でも、ある程度のまとまった費用が必要となってきます。

葬儀保険「千の風」では保険金を最短翌日に支払うことができます。

いざという時に納得した形でお別れをするために、葬儀保険「千の風」で備えてみてはいかがでしょうか。

ここまでご覧いただきありがとうございました。