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葬儀保険「千の風」のコラムのページをご覧いただきありがとうございます。
近しい身内が亡くなった時、喪に服す期間の1年の期間は「喪中はがき」を出して「祝いの挨拶はできない」ことを伝える必要があります。
本記事では、喪中はがきの書き方について文例を交えて解説します。
目次
喪中とは、辞書によると「喪に服している期間」を指します。
喪中の期間の目安は約一年間となっており、その期間は結婚式など祝い事への参加やお正月の初詣などは控えるべきと言われています。
類似の言葉に「忌中」といった言葉もあります。
こちらも「喪に服している期間」を指しますが、仏式では四十九日を目安に忌明けをします。
喪中はがきとは一年以内(喪中期間中)に新年の挨拶状を辞退する、はがきのことをいいます。
上記でも解説したように喪中とは祝い事などは控え、喪に服している期間です。
その為、年賀はがきでおこなう祝いの挨拶ができないことを伝えるのが「喪中はがき」の役割となります。
また、喪中はがきは「喪中・年賀欠礼状」や「年賀欠礼状」とも言います。
喪中はがきを書く際の注意点を解説します。
なお、喪中はがきにはある程度の書き方は存在しますが、決まったルールは特にないため最低限のマナーとしてお読みください。
年賀欠礼を伝える際は以下の3点を念頭にご挨拶をおこなうとよいです。
●前文といわれる「拝啓」「敬具」などの頭語・結語を使用しない
喪中はがきは主文からはじめます。
喪中はがきだけではなく弔事に関わる手紙では前文は省略されます。
また、儀礼的な挨拶状や招待状などは句読点と行頭の1字下げが不要です。
● 新年の挨拶ができないため年賀を欠礼する旨を書く
喪中の場合、祝い言葉である「年賀」の言葉は使用できません。
「年始」「新年」「年頭」などの言葉を使い年賀欠礼の挨拶を行います。
例:喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます
●年賀欠礼以外のことは記載しない
基本的に喪中はがきには弔事に関係すること以外は書きません。
冠婚の祝い事の近況や故人と関係のないことに関しては、別のはがきで伝えるようにしましょう。
しかし、年賀欠礼では書き切れない感謝を述べたい場合もあります。
その場合は、「生前はお世話になりありがとうございました」や「葬儀に参列いただきありがとうございました」のような一文を書いて感謝を伝えましょう。
故人については以下の2点を念頭に「誰が」「いつ」「何歳で亡くなったのか」を伝えましょう。
●年齢は数え年(生まれた時を1歳とし、以降は元旦を迎えるごとに1歳ずつ加算)で、「 ◯◯ 歳」または「享年◯◯」と記載する
「享年」で表記する場合は、「享年◯◯」と後ろに「歳」を入れないので注意が必要です。
●故人との続柄は世帯主との関係で書く
世帯主からみて故人はどういった関係なのかを明記します。
しかし、故人について必ずしも記載する必要はありません。
身内だけでおこなった葬儀を伝える「葬儀をおこなったことを伝える喪中はがき」や世帯主の仕事の関係者など故人との関係が薄い相手に伝える「故人名や続柄を記載しない喪中はがき」もあります。
喪中はがきを出すときは相手への感謝を伝えましょう。
以下の3点が相手に感謝を伝える時のポイントになります。
●故人が生前お世話になったことへのお礼
「生前に賜りましたご厚情に御礼申し上げます」のような故人が生前お世話になったことへのお礼を伝えましょう。
●相手の健康を祈る
喪中はがきは年の瀬までに送ることになるため、「時節柄ご自愛のほどお祈りいたします」のような相手への配慮ある言葉を記載するのもよいです。
● 今後のお付き合いをお願いする
世帯主の友人などへ喪中はがきを出す場合は今後も親しい関係は続きます。
「明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます」といったような言葉で感謝を伝えましょう。
なお、これらのポイントはすべて伝える必要はなく、相手によって使い分けるとよいです。
例えば故人の関係者の場合は、
「生前に賜りましたご厚情に御礼申し上げます
なお時節柄ご自愛のほどお祈りいたします」としたり、
世帯主の友人の場合は、
「明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます」のみの文面でもよいでしょう。
日付は喪中はがきを出す日のことです。
必ずしも日付まで書く必要はありません。
その日に出すことができない場合もあるため、「令和〇年〇〇月」のように年月までの記載にとどめておくことをおすすめします。
また、11月に出す場合でも日付は12月として書くのが通例となっています。
差出人欄には「名前・住所・電話番号」を記載しますが、表面・裏面どちらに記載しても問題ありません。
夫婦連名での記載もマナー違反ではないため、普通のはがきと同じように記載しましょう。 電話番号は必要であれば記載しておきましょう。
喪中はがきには決まったデザインはありません。
故人の趣味が入ったイラストや、菊や桔梗など花のイラストなど落ち着いた色味のはがきを用意するとよいでしょう。
文字の色は薄墨色か黒色を使用し派手にならないようにしましょう。
郵便局では「弔事用63円普通切手花文様」切手が発売されています。
私製はがきで送る場合は「弔事用63円普通切手花文様」を使用する方がよいでしょう。
喪中はがきの書き方を踏まえていくつかの文例を作成しました。
ぜひご参考ください。
※下記4項目の記載を心がけること年賀欠礼の挨拶
●年賀欠礼の挨拶
●故人の情報
●相手への感謝
●日付と差出人
【文例1】
喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきます
本年〇月に祖母の〇〇が〇歳にて永眠いたしました
生前に賜りましたご厚情に御礼申し上げます
なお時節柄ご自愛のほどお祈りいたします
令和四年 〇〇月
〒999-9999
東京都○○区○○○1-2-3
山田 太郎
連絡先:03-9999-9999
【文例2】
喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきます
今年〇月に父〇〇が享年◯◯で他界いたしました
新年のご挨拶を申し上げるべきところでございますが喪中につきご遠慮させていただきます
なお時節柄ご自愛のほどお祈りいたします
令和四年 〇〇月
〒999-9999
東京都○○区○○○1-2-3
山田 太郎
連絡先:03-9999-9999
【文例3】
喪中につき年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
本年〇月に父〇〇が〇歳にて急逝いたしました
生前のご厚誼を深く感謝申し上げます
なお 故人の遺志により葬儀は近親者にて執り行いました
ご通知が遅れましたこと お詫び申し上げます
明年も変わらぬご厚誼を賜りますよう謹んでお願い申し上げます
令和四年 〇〇月
〒999-9999
東京都○○区○○○1-2-3
山田 太郎・花子
連絡先:03-9999-9999
喪中はがきは相手が年賀状の準備に入る前に喪中ハガキが届くように心がけましょう。
具体的には11月中旬〜12月初旬に届くのが好ましいです。
喪中はがきは自分側が新年の挨拶状を辞退するはがきのことなので、厳密には相手から届いても問題ではありません。
しかし、相手側の気持ちになると喪中はがきが年末に届き、すでに年賀状を出していたとしたら申し訳ない気持ちになる可能性もあります。
早めの準備をおこない、喪中はがきを送りましょう。
喪中はがきを送ることになった場合、自身や故人の知り合い全員に知らせる必要はありません。
基本的には自身から、第2親等の方がなくなった場合に普段から年賀状のやりとりがある人に送付することが一般的です。
第2親等の方がなくなった場合に喪中ハガキを送付するとよいです。
しかし、近年では第2親等にあたる祖父母の方が亡くなっても喪中ハガキを送付しないケースも多くなっています。
第2親等に限らず故人と親密であった、同居していたなど関係性を踏まえて身内の年長者と相談して決めるとよいでしょう。
喪中はがきは基本的には年賀状のやりとりがある方全員に送ります。
しかしながら、故人と面識がない相手やお仕事関係の方に心配させたくない場合、例年通りに年賀状を送っても大丈夫です。
喪中はがきを出していない方や故人宛に年賀状が届くこともあるかと思います。
その場合は1月7日以降に寒中見舞いとして返事をしましょう。
寒中見舞いの内容は「相手に喪中で年賀状を送らなくていい旨を伝えていなかったことの謝罪」と「相手への感謝」を伝えるとよいでしょう。
今回は喪中はがきの書き方について解説をしました。
書き方に決まったルールはありませんが、普通のはがきやお手紙を書く場合と異なる部分はあります。
喪中が明け、落ち着いたときにご家族や身内の方など改めて考えることもあるかと思います。
保険についてのご相談や終活のお悩みごとがありましたら葬儀保険「千の風」までお問い合わせください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
これからも少しでもお役にたてる情報を発信していきます。