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葬儀保険「千の風」のコラムのページをご覧いただきありがとうございます。
「終活」という言葉は近年広く知られています。
しかし、「何から始めればいいのかわからない」という方もいるでしょう。
本記事では、エンディングノートの書き方やその他の終活について解説します。
目次
終活をする理由は大きく分けて2つあり、
「自分の身の回りの人に迷惑をかけないため」
「改めて自分の人生を見つめなおすため」
におこないます。
人ひとりが亡くなると、家族や周囲の方には多くのやらなければならないことが発生します。
あらかじめそれらを自身で整理しておくことで、死後に身の回りの方にかかる負担を軽減できます。
また、終活は身辺整理をすることによりこれまでの自分の人生を振り返るきっかけや、残りの人生をどう過ごしていくか見つめなおすきっかけになります。
残された時間のライフプラン再設計をするためにも、終活は取り組むべき意味があるのです。
終活はいつからでも始められます。
高齢になってから始めるイメージが強いかもしれませんが、働く世代の方が終活を始めてもよいのです。
自分がいなくなった後に残しておかなければならないモノやコトがある方は若いうちから始めておくと、余裕をもって身辺整理ができます。
一般的には、同世代で知り合いが亡くなってしまった・定年退職した・還暦を迎えたなどのタイミングをきっかけに始める方が多いです。
体力的にも精神的にも健康で元気なうちに始めておくとよいでしょう。
終活をするメリットは、身辺整理をしておくことで残された家族や身の回りの方のやることを減らすだけでなく、遺産関係などのトラブルも未然に防げることです。
また、終活を通して自分の人生を見つめなおし、これからどのようにして生きていくかを明確にできます。
より充実した人生を送る手助けをしてくれることも終活をするメリットなのです。
次項では終活でおこなうことのメインテーマである「エンディングノート(終活ノート)」について詳しく解説します。
エンディングノート(終活ノート)とは、生きている間や死後のことに関係なく、自分の希望や伝えたいメッセージなどを書き記すノートのことです。
法的な効力は持っていません。
しかし、エンディングノートは終活をする意味である「身辺整理や周りの人の負担を減らす」といった目的を果たすための必須アイテムです。
ノートは普通のノートでも構いませんが、文房具店や大きな書店では記入項目欄が付属しているエンディングノートが市販されています。
その他、携帯やスマートフォン、パソコンで記入することも考えられます。
その場合、完成したエンディングノートは必ず印刷をして有形のものとして保管しましょう。
エンディングノートの書き方について、記載するうえでのルールはありません。
自分が書き記したいことを書き記したいように記述する方がよいので、各人によって書く内容は異なります。
以下は記述内容の参考例としてご覧下さい。
自分の基本的な情報とは、氏名・生年月日・本籍地・家族関係・学歴や職歴・免許情報・好きな食べ物・趣味などです。
とにかく自分に関することを書いていきます。
とても詳細なことを自己紹介するつもりで書くとよいでしょう。
お稽古事をしている、健康センターの会員になっている、定期購入をしている品物がある、インターネットショッピングの会員登録をしているなど、何らかのサービスに登録していたり契約している場合は書き出しておきましょう。
サービス名、電話番号、会員番号やパスワードなどの登録情報を一覧にするとわかりやすいです。
また、できるなら身の回りの方がどのような手続きを行ったらいいかがわかるように、解約方法までまとめておきましょう。
どれくらいの財産をどこに保管してあるのか、負債がある場合は誰からの負債がどの程度あるのかを書きましょう。
それにともない、年金手帳や通帳、骨董品や宝石など価値のある資産の保管場所も一緒に書き留めておきましょう。
身体が弱ってしまった時に延命治療をするのかどうかや、何かしらの理由で他人との意思疎通がはかれなくなってしまった時に、アレルギーや持病などを記載しておくことでよりスムーズに治療が進む可能性があります。
エンディングノートは亡くなった後のことだけではなく、生きている内にも役立つのです。
もし遺言書を書いている場合、家族や大切な人に届くよう遺言書の保管場所を記載しましょう。
遺言書はエンディングノートと違い法的な効力を持ちます。
危篤状態の時や亡くなってしまった時などに、その旨を連絡してほしい相手がいる場合は、その方たちの連絡先と関係性を記載しておきましょう。
家族が連絡をする際に役に立ちます。
もしペットを飼っていて、自分が亡くなってしまった時にそのペットについて詳しくない人が引き取る可能性がある場合は、ペットの性格や好き嫌い、注意点などを記載しておきましょう。
普段は連絡を取らない・取れない相手であったとしても何か伝えたいことがある場合は、エンディングノートに伝えたいメッセージを残しておくことで後悔が残りづらくなります。
上記の他にも、自分が亡くなってしまった時や認知症になってしまった時に「こうしてほしい」という希望がある場合はエンディングノートに書いておきましょう。
そうすることにより、自分の希望に沿った対応をしてもらえる可能性が高くなります。
遺言書はエンディングノートと違い法的な効力があるため、書ける内容にも制限があります。
主に遺産に関して自分の希望を反映させられるためエンディングノートと一緒に書き進めるとよいでしょう。
遺言書について詳しく知りたい方は「遺言書とは?遺書との違いや書き方・効力を徹底解説」をご覧下さい。
お墓を建てるには高額な費用が必要です。
自らの希望に沿ったお墓を建ててもらうためにも、お墓をあらかじめ決めておくとよいでしょう。
墓地には各都道府県や市区町村が運営しているものや民家事業者が運営しているもの、宗教法人が運営しているものなど複数種類があります。
立地条件・費用・宗派などを考慮して決めておくとよいでしょう。
生前墓地を購入することにより、
・本人が納得できる
・残された家族の経済的負担を減らすことができる
・相続税がかからない場合があるので節税対策になる
といったメリットが得られます。
エンディングノートを作成し、改めて自分の人生を見つめなおすことは終活を始めるうえで、とても大切なことです。
また、自分の身の回りの人に迷惑をかけないために今なにができるのかを考えるきっかけにもなります。
終活の一環として葬儀費用を準備しておきたい方は葬儀保険「千の風」までお問い合わせください。