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因縁(いんねん)の意味とは?|ベル少短 かわら版 VOL.8

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《因縁》

因縁をつけられたといえば、とんでもない言いがかりをつけられて、ゆすり、たかりにあうことです。
「因縁」は仏教語ですが、 ある意味では「とんでもない言いがかり」と言えないこともないのです。
「因縁」は、文字通りに「因」と「縁」です。
物事が起きるには、「因」(いん)→直接原因、「縁」(えん)→間接条件が必要です。
例えば、植物の発芽の因は種で、種がないと絶対に発芽しません。
しかし、種だけでは発芽はしません、水分、温度、土など、因を支えるさまざまな縁が必要になります。
その因と縁を合わせて「因縁」といいます。悪い意味で捉えがちですが、その語源は悪いことだけではない様ですね。

《縁起》

よく縁起をかつぐ人がいます。大安、仏滅、友引……「縁起」ということばは、たいていは吉凶の前兆の意味に使われます。
同じ意味で、「験(げん)をかつぐ」ともいいますが、これは一説では「えんぎ」を逆にした「ぎえん」がつまって「げん」になったといわれています。
「縁起でもない」「験がわるい」などと使われます。しかし、仏教語の正しい意味は「因縁生起」(いんねんしょうき)です。
すべての物事は「因」と「縁」から生ずるというのが「縁起」です。では、なぜ仏教では縁(間接条件)のほうを強調するかというと、
因のほうは言わなくても(植物が発芽した、それは種が必要だと)誰にもわかりますが縁のほうは往々にして見落とされます。
そこで、仏教では「因縁生起」のうち「縁」を強調して「縁起」としました。
あなたは縁起をかつぎますか?

《友引》

友引の葬儀は良いでしょうか、悪いでしょうか。
中国の小六壬(しょうろくじん)が日本伝来後変化した六輝(ろっき)「先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口」のうちの一つで「友引」はもともと「共引」と書き、勝負なし(共に退く)の意で宗教的立場では、この日に葬儀を営まないということは何の根拠もないことです。
お葬式を行う際に友引が避けられるのは、縁起の悪い事に友を引き寄せるという謂われのない噂です。
<小六壬は吉凶の占いに使われたもので、六曜(ろくよう)ともいいます。>