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般若( はんにゃ )と彼岸(ひがん)とは?
2020.06.04
公開日:
「仏(ぶつ)」はサンスクリット語の“ブッダ”の音訳語「仏陀」の省略形です。
その意味は、「(真理に)目覚めた人」ですから、考え方次第では誰もが“ブッダ”に成り得るのです。 日本語で「仏(ぶつ)」を“ほとけ”と訓で読ませる定説はありません。
以前の記事、「かわら版 VOL.5」をご参照ください。
日本では、俗に死者を「ほとけ」と呼びますが、これは、平安時代の末から浄土系が流行し、さらに鎌倉時代にかけて,浄土宗開祖の法然上人や浄土真宗開祖の親鸞聖人が説いたものになります。
「南無阿弥陀仏」を称えた者は誰でも死後に極楽浄土へ往けると説いた結果、死んだ者はほとけの国に往けるのですから、死者はすなわち“ほとけ”だと考えられるようになった次第です。
禅の考え方ですと、そうはいかないのですが、それだけ日本では浄土系の考え方が支配されていたようです。
日本人のものの考え方の根底には仏教があることが、これによっても証明されます。